ZERO WASTE
ごみゼロ(運動)のこと。
日常生活で出るごみや無駄を無くそうという運動。
私たちは毎年、世界で約21億2千万トンのごみを捨てています
私たちが買うものの約99%は6カ月以内には捨てられているといわれており、今この瞬間もごみは増え続けています
自然界から資源やエネルギーを取り出し、それらを使って製品を製造し、使い終わった製品は廃棄する、今までは大量生産・大量消費の「作って、売って、使って、捨てる」という一方通行のリニアエコノミー(直線的経済)という状態でした。
その結果、資源やエネルギー不足、地球温暖化、環境汚染の深刻化など様々な問題をもたらしました。
より良い地球環境を次の世代へ繋いでいく為に、社会全体がリニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへシフトしていく必要があります。
サーキュラーエコノミーとは、「作って、売って、使って、使い続ける」という生産、消費、廃棄の各段階で資源を循環させ、廃棄物を出さないようにする仕組みです。
日本でも資源や製品の一部を循環し、環境への負担を軽減する「循環型社会」がありましたが、サーキュラーエコノミーは資源の循環利用や効率化を促進するだけではなく、「経済成長、新たな雇用をつくる」など経済をも循環させる点が大きく異なります。
サーキュラーエコノミーへと繋がる、私たちが今日からできる環境対策に5Rというものがあります。
5Rとは・・・
Refuse(リフューズ) 不要なものは貰わない、買わない
Reduce(リデュース)必要なぶんだけ貰う、買う
Reuse(リユース) 再利用する
Recycle(リサイクル)再び資源として活用する
Rot(ロット) コンポスト
Refuse
ごみを減らす為には、「ごみとなるものを買わない、貰わない」ことが大切です。
例えば
マイバッグを持参し、レジ袋を断る
マイ容器を持参する
試供品やチラシなど不要なものは受け取らない
「No thanks」「ありがとう」を合言葉に、ごみになるものを買わない、貰わないようにし、本当に必要なものだけを選択することを心掛けましょう。
Reduce
ごみを減らす為には、必要なものを必要な量だけ購入することが大切です。
例えば
買う前に、本当に必要か、同じ物を持っていないか考えましょう
必要なものがリサイクル商品から買えるものではないか調べましょう
Reuse
新たなごみを生み出さない為に、物を大切に使い、繰り返し長く使うことを心掛けましょう。
例えば
購入の際はリサイクルショップ、フリーマーケット、バザーを利用する
リターナブル瓶(繰り返し使用できる瓶の総称)を利用する
繰り返し、何度でも、大切に使う工夫を考える
Recycle
Refuse・Reduce・Reuseを優先し、それでも解決しなかった場合にごみを分別し、リサイクルを行います。
世界のプラスチックの約9%しかリサイクルをされていない現状の背景には、リサイクルにはコストが掛かる、地球に負担が掛かるという問題があります。
その為、ごみ問題の解決にはなりません。
リサイクルを行う際は、正しい分別がリサイクルの基本となります。
正しい分別を心がけ、地球に優しい形で行いましょう。
Rot
家庭ごみの1/3は生ごみだといわれています。
ごみを増やさない為に、生ごみの処理を工夫してみましょう。
例えば
家庭用コンポストの瓶を作る
地域のコミュニティーを活用し、みんなでコンポスターを作る
または堆肥を使い、環境に優しい畑やガーデンを作る
5Rを実践し、ごみを減らすことができます。
そして、ごみを生み出さないことはゼロウェイストのはじまりです。
ゼロウェイストとはごみをどう処理するのかではなく、生活の中の無駄や浪費をなくし、ごみ自体を出さないようにすることです。
私たちはゼロウェイストキットを持ち歩くことにより、簡単にゼロウェイストライフスタイルをはじめることができます。
ゼロウェイストキットとは・・・
マイバッグ
マイ箸
マイスプーン
マイカップ(タンブラー、マグカップ)
マイストロー
ハンカチ、タオル
そして旅行の際は、ホテルや旅館の使い捨てアメニティグッズを使わずトラベルキットを持ち歩くように心掛けましょう。
このように、ゼロウェイストライフスタイルをはじめるきっかけを挙げてみると小さな事ばかりで当たり前のように感じるかもしれませんが、実践するとなると意外と難しかったりもします。
まずは、自分にできることから、最初の一歩を踏み出してみませんか。
私たちはこの地球を守り、次の世代へ繋げる義務があります。
私たちひとりひとりが考えを改め、新しいライフスタイルを意識すれば、この地球を守ることができると信じて。
ひとりひとりの力は小さいけれど、続けていくことで大きく変わることができるでしょう。
Let’s go Zero Waste!!
今問題になっているプラスチックごみについて
2050年には海洋中のプラスチックごみの重さが魚の重さを上回るとの試算もあるなか、2019年6月に行われた、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、海に流出するプラスチックごみを2050年までにゼロにすることを目指す目標で合意したと伝えられました。
世界では年間800万トン以上のプラスチックごみが海へ流出しています。
日本沿岸で回収された漂着ゴミは年間3~5万トンにも及びます。
プラスチックは生分解性ではありません。
プラスチックは自然にかえるまでに100~500年掛かるといわれています。
今まで地球上で生産されてきた全てのプラスチックは未だに地球上に残っています。
また流出したプラスチックごみが紫外線や波で5ミリ以下に砕かれた「マイクロプラスチック」や歯磨き粉やスクラブ洗顔料などに含まれている「マイクロビーズ」は有害物質が含まれたり、付着しやすかったり、魚など海の生態系への影響が懸念されています。
プラスチックはリサイクルできるのではと思う方も多くいるかもしれませんが、使われてきたプラスチックの1~3%しかリサイクルされていません。
その理由に、リサイクルにはお金がかかります。
新しいものを作り出すよりリサイクルの方がよりお金が掛かり、たくさんのエネルギーも必要となります
この現状を受け止め、これ以上被害を拡大させないためにはひとりひとりがプラスチックフリーとなるよう日々の生活を見直す必要があります。