LONG PEPPER
ヒハツ
Piper longum
ロングペッパーはインド原産のスパイスです。
サンスクリット語の「ピッパリ」は、現代の「胡椒」という言葉の祖先にあたります。
古代ギリシャやローマで人気だったロングペッパーは、ヨーロッパ各地に広まり、料理や薬用ワイン(ミュスカデル)の香料としても使われていました。
ロングペッパーは、黒胡椒の刺激的な辛さと麝香の香りを穏やかに包み込み、ナツメグ、シナモン、カルダモンの甘さが絶妙に引き立ちます。
その余韻は清涼感があり、長く舌に残ります。
食材はシンプルに調理し、仕上げに挽きたてのロングペッパーを加えることで、その香りを生かすのがおすすめです。
また、甘い料理やサラダの隠し味にもぴったりです。
私たちの黒胡椒は、スリランカのキャンディアン・フォレスト・ガーデンコンセプトで栽培されています。
このガーデンは、スリランカのキャンディを含む中央部の湿潤地帯に広がる、多層構造の森林庭園です。
何百年も前から続く伝統的なアグロフォレストリー手法で、森林樹木と果樹、香辛料を混植し、持続可能な農産物の生産を実現しています。
キャンディアン・フォレスト・ガーデンは、有機的な手法で、シカ、巨大リス、絶滅危惧種のサル、60種以上の鳥類など、多種多様な野生生物の宝庫です。
この多層構造のシステムは、森林を伐採せずに食料や香辛料を生産できるため、世界でも最も生物多様性の高い森林の一つとなっています。
スリランカ産の胡椒は、他の国の胡椒よりも2~6倍のピペリンを含み、よりシャープで刺激的な香りが特徴です。
LONG PEPPER
学名 Piper longum
科名 コショウ科
使用部位 果実
原産国 スリランカ